もはやパンツにこだわるのは女性だけではない。
男性物のパンツも「おしゃれモノ」から「実用重視」まで多様化し、さまざまな「こんなパンツ欲しい!」のカスタマーニーズに応えはじめているようだ。
もちろん作り手側からの「こんなのもどう……?」といったサジェスチョン系も多いだろう。

このように、にわかに盛り上がるパンツ市場の中、
「一体このパンツはなんだ?」「コレは何のためにあるのか?」
と一度見たらもう気になって仕方がない、そんなびっくりパンツ達が存在するようだ。
どういったターゲットに向けて?そもそもパンツとして機能しているのか?
色々な不思議を探ってみた。

・穴あき系【2枚仕立てのユニーク&セクシーパンツ】

出典:ランジェリーのティアラ・tiara(楽天市場) 「2枚仕立てのユニークパンツ」

SNSでも話題になったこのパンツは、なんと完売となって再入荷もしたほどの人気商品だそう。確かにパンツとして売れているのだ。セールスカテゴリーとしては「オシャレボクサー」扱いである。薄くてフィット感がありそうなこのパンツ、右足から左足からと1枚ずつ穿き進め、2枚でひとつのパンツに。パッツリと交差させたそのスタイルは、光沢あるブラックも相まってセクシーと言えばセクシー。その日の気分でズラし具合もいろいろ。

出典:ランジェリーのティアラ・tiara(楽天市場) 価格は¥2,520(税込)2014年4月現在

おおむね好評なレビューでは、「穿き心地からか丸見えであることを意識せずいられる」と、ではなぜ穿くのだろう?といったものから、「素材感いかんでより発展性がありそう」と、このパンツとともに歩む温かな目線を感じるものまであり、嗜好色が強いながらも「どうも本当に着用目的で買っているようだ」と気付かされるところもあった。実際にユーザーのフェイバリット商品となっていたのが印象的。

・メンズワイルド【ワイルドパンツ】

パリからのヨーロピアンなパンツ。価格は22€。(約¥3,100/2014年4月現在)
うしろ→どセンター→ななめのショット順で見てみよう。

出典:Inderwear 「String Latéral Flash Bleu」

出典:Inderwear 「String Latéral Flash Bleu」

出典:Inderwear 「String Latéral Flash Bleu」

本当にこれはパンツとして機能するのかと悩まずにはいられない一品。
どうなのだろう、このモデルには機能している、ように見えなくもない。
いつもながら、海外の下着モデル達はまさに世界のお手本のようなパーフェクトボディである。
このパンツ(?)、気分に合わせて今日は左、やっぱ右、どちらでもOK。Tバックの片方がどこかへ行ってしまった形である。セクシーインナー扱いのようだが、女性からの受けは良くないだろうと想像される。しかし「おもしろパンツ」としては大活躍しそうである。イベントに忘年会、シラけた場での一発など、パッと脱ぐだけでもうオールOKが約束されている。国内取り扱いショップでの着用コメントでは「ずれ落ちそうでヒヤヒヤ」だそう、その点ではまさにワイルドパンツである。

・記憶を呼び覚ます吊りスタイル【サスペンダームタンガ】

出典:サーシャ・ランジェリー楽天市場店 バインダー仕立てサスペンダー ムタンガ

前述のワイルドパンツから受けた衝撃の後こちらを見ると、「うん、これは……アリだよね?」ついそう思わずにはいられないムタンガタイプのパンツ。もしかしたらであるが、デザインから察するにものすごく実用度(高)なのではないだろうか。実際のムタンガデザインであることからも、着用に問題はないだろう。パンツラインやウエストゴムからの解放、そしてサスペンダーならではの「吊り下げ効果」による手放しの安定感、と数々の魅力がありそう。

出典:サーシャ・ランジェリー楽天市場店 バインダー仕立てサスペンダー ムタンガ 価格は¥2,916(税込)2014年4月現在

さらに驚くべきは、なんとも美しいカラーバリエーション。渋目の黒や鮮やかな青・赤・ピンクなど、どんどん魅力的に見えてくるから不思議である。

あった!そうそうこれ、どっかで見たことあった!
ん?このムタンガって……。ここで思い出した方も多いのでは?そう、懐かしのアレ!

【ダウンタウンのごっつええ感じ 放課後電磁波クラブ 省エネ編】

フリパン世代の皆さんにはきっとおなじみ、懐かしの「ごっつええ感じ」である。DVDなどで人気のため、いろいろなジェネレーションにも浸透していることだろう。放課後電磁波クラブとして、今やビッグタレントとなったひがしのり&今ちゃんがTV画面の中を所狭しと暴れまわっていたあの伝説のコーナー。確かにこれぞムタンガ、穿いている、いや着ている。このふたりのムタンガ姿、あまりにもしっくりと記憶の中に鎮座しており、時を超え新たにムタンガ写真を見てもなんら違和感がなかったのだろう。ところで、現在と比べ両者とも驚くほどイメージが変わっていないように見える。40代、男性の成熟期を迎え、シェイプされた身体を維持している二人なら、今こそ再びムタンガを手に、そして放課後電磁波クラブのリバイバルブームを起こす絶好の時期かも知れない。

・ふんどし系

こちらは歴史あるれっきとしたパンツの元祖から。
「おしゃれバージョン」そして越中ふんどしなどの「ザ・男バージョン」に分かれる。

【ふんどしNEXT】

出典:amazon Wacoal ブロス ふんどしNEXT

かのワコール(WACOALMEN)から出ていることに驚く人も多いだろう。スーパークールビスをキャッチコピーに登場したこのパンツは、いまだ根強いファンが多いとされるふんどしに現代風エッセンスを取り入れ改良したもの。ふんどしのテイストを存分に活かし、面倒なところは無くした「平成型ふんどしパンツ」と言えるだろう。素直に「穿きやすそう・快適そう・素材も良さそう」、そしてこのスタイリッシュさである。なるほどこれは人気が出るのもうなずける。

【越中ふんどし】

出典:SHAREFUN しゃれふん しゃれふんの締め方

「サムライパンツ」とも呼ばれる越中ふんどしは、昔ながらそのままの「男は黙ってふんどし」系。ちなみに、お尻丸出しとはならないデザインも登場しているようだ。大手ショッピングサイトでも人気の高さが見て取れ、購入者のレビューでも満足度の高さがうかがえる。やわらかで素材よく、ムレなしゴムなし締め付けなし。これしか穿きたくない、そんなディープなファンが多いのも当然かも知れない。

ふんどしと言えばちなみにこちら、
先日の記事でフリパンがお伺いし、大変お世話になった「ふんどし協会」さんの
【SHAREFUN しゃれふん】
アグレッシブすぎると話題の「ふんどし協会」にフリパンが突撃取材してみた!【前編】
アグレッシブすぎると話題の「ふんどし協会」にフリパンが突撃取材してみた!【後編】

おしゃれなふんどし満載!【SHAREFUN しゃれふん】

今回いろいろなユニークパンツを見てみたが、印象的だったのが「おもしろ」だけが目的で買っている人ばかりではないと言うことだ。これだ!と気に入り実際に下着として愛用、実用度度外視でわがパンツ道を行く、そんな見えない部分だからこその自由な楽しみ方、内なる世界があるようだ。例えばふんどし=漢のイメージだが、「しゃれふん」はじめ、実は女性用ふんどしも存在するそうである。ガーゼにシルク、肌に優しくリラックスタイムや就寝時にも快適だろう。下着による肌のかゆみ・かぶれに悩む人は多い。もしかしたら「一度穿いたらやめられない」のでは。そんな予感がする。

フリパンライター

ヒロモリ

水都と粉モンを愛し、ヒマさえあれば商店街と緑の中へ。デニム&帽子好きでやたらと買うが、お気に入りは少ない。同じようだが飽きることのない景色を撮っては「ここはいいなあ」と言い続けている。

PRESENT
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