皆さん、突然ですがパンツ選びの基準は何ですか?

「穿き心地がいいもの…」「とりあえず安いもの…」「ユニ●ロのパンツで無難に…」などなどその基準は様々ですが、大半の方が自分にとっての穿き心地や安さを最優先に考えてはいないでしょうか?

しかし、しかしです!
女性の視点から一言言わせてもらえば、女性は日夜パンツについて頭を悩ませながら選んでいるのに、どうして男性はパンツに関してこんなにも無頓着なのでしょうか?

例えば女性のパンツ事情を綴った上野千鶴子氏の『スカートの下の劇場』では、女性がパンツを選ぶ基準は大きく分けて2つに大別され、1つは「セックスアピール」、もう1つは「自意識を満足させるためのナルシシズム」なのだとか。でも多くの男性にとって、パンツ選びの基準にそもそも「セックスアピール」や「ナルシシズム」といった意識はあるのでしょうか…。

しかし、そんな状況に一石を投じるかのごとく、女性のための男性パンツ「モテパンツ」を開発した人物がいることをご存知でしょうか?
ということで今回は、男性パンツから世界を変えようと「モテパンツ」を世に送り出すユニークな企業「sunny voice」の代表、櫻井亮氏に“モテ”と“パンツ”の関係をじっくりと聞いてきました!

究極の「モテパンツ」なるものがあると聞き、早速訪れたのがカツオやマグロの陸揚げ量全国一を誇る、日本屈指の焼津港で有名な焼津市。
この焼津の地で、真剣に「モテ」と「パンツ」を研究し、しまいには自分の理想とする「モテパンツ」の開発にいたった櫻井氏。平成25年には中小企業庁「創業促進事業」の採択も受け、いわば“国の認めるパンツ界の異端児”。一体どんな人物なのでしょうか?

オフィスに到着して扉を開けるとそこは色とりどりのパンツが並ぶオフィス空間。そして早速爽やかな男性が出迎えてくれました。この男性こそ、櫻井さんご本人でした。
それでは早速お話を伺ってみましょう!

櫻井氏の後ろに並ぶのが、今回のテーマの核心である「モテパンツ」を具現化した商品。
「sunny voice」では、様々な理論に基づき、女性が喜ぶ男性パンツを追究しているのだそう。

筆者:早速ですが、どうしてモテパンツを開発しようと思ったのですか?

櫻井氏:最初は、パンツを色々と穿き比べてみるところからのスタートだったんですよ。2012年の8月に仲間内と飲んでいるとき、パンツが好きなことを話題にしたら、それ徹底的に追及してみようよ!という話になって、勢いで“Mr.ぱんつマニア”というパンツ評論家ブログを開設して…

筆者:そこから究極のパンツを探す旅が始まったということですか!

櫻井氏:そうなんです。ありとあらゆるパンツを自腹で購入して、総丈・股下のサイズ・伸縮性・素材など約20項目をチェックして分析をはじめたんです。

櫻井氏が見せてくれたパンツ調査の表。
細かい文字でびっしりと数値分析やコメントが入れられています。

櫻井氏:数知れずパンツを穿いてみると、自分でもこうした方がいいのでは?というところが出てきて、実際5,000円くらいするパンツをハサミで切ってベストな丈を考えたり、パーツごとに切り分けて再縫製したりと色々なことをしました。

筆者:趣味の域を超えて、まさにパンツマニア…。5,000円のパンツを切るなんて勇気がいりますよね。

櫻井氏:そうなんです(苦笑)でも、そんなことをしていたら、知り合いのパンツメーカーの社長さんがこのブログを気に入ってくださっていることが分かって、じゃあ自分でつくってみよう!ということになったんですよ。

筆者:そこから究極のパンツづくりが始まったと…

櫻井氏:はい。パンツをつくるにあたって考えていたことは、パンツは自分のためにあるのではなく人のためにあるのではないかということ。パンツに必要な要素は“機能性”と“ファッション性”だと思うのですが、誰のために男性がパンツを穿くかと言うと、やっぱり彼女や奥さん、つまり女性のため。女性の誰もが喜ぶパンツをつくりたかったんです。

櫻井氏のデスクの横には、パンツを開発するにあたって研究された色彩心理学や皮膚科学の本がズラリ。

櫻井氏:インターネットでパンツ選びに関する調査をしたところ、パンツを選ぶ基準は38%が“昔から穿いているから”、34%が“衛生面”、16%は“みんなが穿いているから”という結果になって、みんなパンツを他人のためには選んでいないんですよね。

筆者:うーん、確かに。女性なら、男性に喜んでもらいたいから...というのも入ってくる気がしますね…

櫻井氏:まさにそうなんです。男性にとってパンツ選びはエゴの塊。確かにムレないことや食い込まないことなど穿き心地は大切な要素ですが、それと同じくらい女性にとって喜ばれるパンツというのがあってもいいのではないかと。

筆者:女性目線でいうと、自分のことを考えてパンツを選んでくれるなんて嬉しい気がします!

櫻井氏:でしょ!女性が喜ぶパンツとは何かと考えたとき、それは“触り心地”だったんです。パンツは穿いているときは服に隠れて目に見えませんが、皮膚にも目があるという皮膚科学の考え方でいえば、色と同時に触り心地は外せない要素。なので“本当に気持ちのいい触り心地”というものを追究してきました。

櫻井氏:更に、色彩心理学でいうと、パンツの色選びも意外と大切。野村監督の言葉に“心が変われば態度が変わる、態度が変われば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わる、人格が変われば運命が変わる、運命が変われば人生が変わる“という言葉がありますが、そもそも心をどうやって変えればいいのか…と悩んでしまう人もいると思います。そして、その心を変えることが出来る一つの方法が“色”なんじゃないか、と思い至って。

筆者:それは、赤パンツを穿くと身体が温まったり元気になる!と言われるのと近いことですか?

櫻井氏:まさにそれです!赤が人間を元気にさせる作用があるのは科学的にも立証されていること。自分がなりたいとおもう理想の自分に近づけるためには、色は大切なキーポイントだったんです。

筆者:だからsunny voiceさんには色とりどりのパンツがあるんですね。

櫻井氏:そうそう。女性のための触り心地と、皮膚にある目に作用する色。これがsunny voiceのモテパンツの一番大切なことなんです。

これがsunny voiceのモテパンツ。触り心地もデザインも、かなりイケてます。

筆者:sunny voiceさんのパンツって、確かに女性の下着にもないようなつるつる・スベスベな触り心地で、自分でも穿いてみたい!と思うくらい。初めて男性のパンツでこんなに気持ちのいいパンツを触りました。

櫻井氏:でしょ。日本にあるパンツでここまで触り心地がいいのは多分うちとあと1社くらい。女性の気持ちになってパンツの素材を探すと、やっぱり触り心地は捨てられなかったんです。

筆者:櫻井さんが考えるモテるパンツってどんなものですか?

櫻井氏:うーん、色々ありますけど、まずは男性が自分に自信をもてるような穿き心地です。男性の下着って、フンドシからブリーフ、ボクサーパンツと時代を経て変遷してきましたが、下着の変遷にともなって男性の大切な部分はだんだん下向きになってきているんです。

筆者:その…アノ場所の向きというのが、男性の自信を左右、いえ、カタチ通り上下させる、ということですか?

櫻井氏:はい、その側面は大いにあると思います。だからこそ、sunny voiceでは、フロントカップの位置と幅にこだわって、きちんと大切な部分をホールドしてポジションの位置を高くする工夫をしているんです。

これがフロントカップ。左のsunny voiceのモテパンは立体的且つ幅が広い。
生地にも伸縮性があるためしっかりとホールドされ穿き心地・脱いだときの見た目が違うのだそう。

櫻井氏:モテるパンツであると同時に、ぜひ考えて欲しいのが穿き心地の良さ。穿き心地の良さを見るポイントは沢山ありますが、例えばタテにもきちんと伸びてくれて、足口もきちんとフィットする伸縮性のある素材と縫製がされているかはポイントですね。その他にも、ムレないように肌と肌が触れ合わないように設計されているか、マチがしっかりとあるかなど、見るポイントはたくさんあります。

マチというのはこの部分。足からお尻の部分にかけてきちんとフィットさせるには、このマチがあるかどうかが大切なポイントなのだとか。

櫻井氏:自分の選ぶパンツが自分自身のためだけになっていないか、女性がどんなパンツを穿いていて欲しいと思うのかを女性目線で考えることが大切ですね。うちの商品は、女性が彼氏のために…と買ってくれることが多いので、女性にとって“男性に穿いて欲しいパンツ”として認められているのだと思います。

筆者:なるほど...最近、女性から男性にパンツをプレゼント!というのもメジャーになりつつありますが、女性目線での男性パンツというのは、時代に合っているだけでなく、真の意味で女性目線に立ったモテるパンツなのですね。

櫻井さんのお話を伺っていると、男性にもパンツをもっと主体的に、そして前向きな姿勢で選ぶことが大切だということが分かってきた今回の取材。

“女性目線に立った”パンツ選びが出来るということは、普段からいかに自己満足に陥らないで、相手のことを思いやることが出来ているということなのかもしれません。

女性が喜ぶパンツとは何ぞや?を今年は皆さんも考えてみてはいかがでしょうか?

今回取材にご協力いただいたsunny voiceさんのパンツはインターネットもしくは都内にある専門店「オーダースーツ銀座Perch é No!?」でも購入可能。今年こそモテたい!という方は、まずはパンツから暮らしを変えてみてもいいかもしれませんね!


sunny voice ホームページ
http://sunnyvoice.co.jp/

sunny voice パンツ取扱店「オーダースーツ銀座Perch é No!?」
東京都中央区銀座2-5-4 福助染ビル3F
03-6228-7250
http://percheno.jp/


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フリパンライター

Onai Uiko

心はいつでもトラベラーなフリーライター。世界各地を旅するのが好き。畑好き。ニット&ミシンに目覚めてからは、密かに日本のKnittingGang(自称)を目指して夜な夜な糸と戯れる日々。

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