毎日穿いているパンツ。穿き古してウエストゴムがゆるゆるになったり、穴やほつれが生じたりすると新しいパンツへの替え時ですね。しかし、新しいパンツは布が真新しくウエストゴムもピンとしていて、ちょっと締め付けが気になる・・・なんてことありませんか?または、ちょっとサイズが合わないことをわかっていながら、デザインが気に入ったり安かったりと、サイズ感は妥協して買ってしまうなんてこともあるかもしれません。そんな「締め付けのきついパンツ」、実は思わぬ悪影響を及ぼす可能性があることをご存知でしょうか?

近年、男性用女性用共に下着で重視されているのが「フィット感」。体の一部のようにフィットするパンツはアウターに響きにくく、スタイルも良く見えるので人気があります。しかし、フィット感は一歩間違えると「締め付け感」にもなり得ます。勘違いしている人も多いのが、この「締め付け感」と「フィット感」の違いです。フィット感のある下着は、体に合ったサイズとデザイン、伸縮性のある生地などによりボディラインに沿うようにできているものです。無駄なスキマやたるみなどがなく、体の動きを制限しないので穿き心地も良くなります。

一方、締め付け感のある下着というのは、必ずしも体に合っているとは限りません。サイズが合わないために体を無理に締め付けている場合と、あえて締め付ける負荷をかけることでボディラインを矯正したり見た目を良くしたりする場合があります。ウエストや足回りにゴムが入っている下着は、正しいサイズを選ばないとフィット感ではなく締め付け感を与える可能性があるのです。

ウエストや足回りにパンツのゴムが食い込む、そんな経験は誰しも一度はあるもの。しかし、パンツは24時間常に穿いているものですから、締め付け感を放置していると思ってもみない悪影響を及ぼす恐れがあるのです。例えば、ゴムの締め付けによって血流が悪くなり、自律神経の乱れや冷え性の原因になることがあります。また、腹部の締め付けは内臓を圧迫し、骨格の歪みにつながる可能性もあります。肌が長時間圧迫されることでじんましんを誘発するケースもあります。

さらに、男性には特に問題となるのが、下着の締め付け感と男性不妊の関係です。この問題については以前フリパンラボにて取り上げましたので詳細はそちらの記事で読んで頂きたいと思いますが、締め付け感が強いとつくられる精子の数や質に悪影響を及ぼすことが科学的に明らかになっているのです。

パンツの締め付けで気になる部分といえば、やはりウエスト。新しいパンツを穿くときや、ちょっと太ってしまったときなど、ウエストがきつく感じることもあるかと思います。しかし、ウエストは内臓が集まっている部分なので締め付けによる悪影響が無視できません。イギリスのグラスゴー大学の調査によると、「腹部を締め付けすぎると食道がんのリスクが高まる」というなんともコワ~イ結果が明らかになっているのです。

調査ではパンツのゴムではなくベルトによる締め付けが対象となっていますが、腹部の圧迫という点ではベルトもパンツも要注意であることに変わりはありません。腹部の締め付けによって胃酸が逆流し、食道を傷つけてしまうのでがんのリスクが高まる、ということなのだそうです。パンツのウエストゴムがきつい場合だけでなく、肥満の人やベルトをきつく締めるクセのある人、女性では補正下着を着用している人などにも注意が必要です。

パンツだけでなくファッション全体が細身傾向にある現在。すっきりと細いボディラインはスタイリッシュに見えますが、そこには恐ろしいリスクが隠れているのも事実です。締め付け感のある衣類は筋肉や神経を緊張させ、体を疲労させてしまう可能性があるということを、ぜひ覚えておいてくださいね。緊張は作業効率を悪くしたり精度を下げたりすることがあるので、日常生活をスムーズに送るためには適度な「ゆるさ」も必要です。何かと忙しいこの季節、気分もパンツも適度にゆるくして、心も体も健康に毎日を過ごしていきましょう!

フリパンライター

しゅりとまむ

現在、小学2年生から幼稚園年少まで、3人の育児をしながらライターをしています。
末っ子はオムツ離れの真っ最中!実体験をもとにコラムを書いているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

PRESENT
PRESENT