ブリーフタイプにボクサータイプ、または先日取材をした“ふんどし”など男の下着には色々な種類があります。例えばブリーフならば「イチモツの収まりが良い」なんて特徴がある反面、「通気性があまり良くない」なんてデメリットもありますよね。どんな穿き心地を求めるかで形状というのは変わってくるものです。

ところで、多くの人はパンツの形状にはこだわっていますけど、意外とその素材については気にしない人が多い気がしません?実際にご自分が穿いているパンツの素材ってすぐにわかりますか?

ちなみに筆者は…(確認中)…えーと、綿、かな?

実は今、蒸れないし締め付けないとして、業界関係者はもちろんスポーツ選手たちにも注目されているパンツの素材があります。それはなんと『包帯』!そう、骨折や捻挫などをした時に巻くあの“包帯”です。「包帯なんてどうやって穿くの?」「ケガしてないのに股間に包帯?」色々と疑問はあるかもしれません。正直私も「包帯パンツって何ぞや?」という気持ちで一杯!

様々な疑問を抱きつつ、『包帯パンツ』の制作元にお話を伺ってきました!

包帯パンツを制作しているログイン株式会社さんは渋谷駅ほど近く、めちゃくちゃ立地の良い場所にありました。

なんだかオシャレなロゴ!

チャイムを鳴らすと通されたのはパーテーションで囲まれた応接スペース。
様々な種類の包帯パンツの展示や有名人・著名人たちのサインがびっしり展示されていました。

「包帯パンツって何だかスゴイんじゃなかろうか?」

そう思うのに時間はかかりませんでした。

応接スペースの様子

応接スペースの展示品を眺めつつカメラやメモ帳など取材の準備を終えたあたりでログインの野木社長が参られました。

「すいません!お待たせしてしまって!」

元気で大きくて通る声、まさに日本の社長というイメージの方でした。笑顔の中にも眼力というか力強い眼差しを感じます。

ケガをした時などに患部へ巻く包帯という素材。それをパンツにしようと思ったのはなぜなのか?どういうきっかけがあったのか?そんな疑問をまずはぶつけてみました!

筆者:「確かお父様も下着関係のお仕事ですよね?」

野木氏:「ですね。親父は大手パンツメーカーの下請けをやってたんです。でも女物の下着やったし、自分にはわからなかったし、継ぎたいとは思わなかったですね。自分で起業して一旗揚げたりたい、そう思ってました」

筆者:「それがなぜパンツを作ることになったんですか?」

野木氏:「まぁいろいろあるんですけどね。最初のきっかけになったんが2002年のW杯です。たまたま知り合いからチケットを貰って観戦しに行ったんです。興味はなかったけどね(笑)。でも行ってみたら凄かった…日本を背負って戦う選手たちの姿、それを応援する人々、そして目の前で見た稲本選手のゴール…感動ばかりでしたよ」

筆者:「日本サッカー界の歴史的ゴールでしたよね。アツかったです!」

野木氏:「ゴールの時にグッと息を飲む瞬間、その後の割れんばかりの大歓声に痺れました。そして思ったんですよ、「こいつらのパンツを俺が作りたい!」って」

筆者:「W杯が全てのきっかけだったというわけですね」

野木氏:「少なくとも火を点けてくれたのはサッカーのおかげですね。元々、自分はスポーツが好きでしてね、テニスもやっていましたし今でもジョギングとかしてます。でね、常々思ってたんですよ、「汗をかくとベタベタしよるなぁ」って。そんでW杯を観戦してて「アスリートやったらもっとベタベタしよるよなぁ」「サラッサラやったらもっと快適にプレーにもキレがでるんちゃうか?」とか思っちゃったんです」

筆者:「確かに、僕もスポーツやりますけど動いたあとってパンツが不快なんですよね」

野木氏:「でしょぉ?あれがね、本当に嫌なんですよ。だから最初は漠然と「汗を克服できるパンツを作ろう」と思い立ったんですわ」

野木社長ご自身の経験とW杯観戦での歴史的感動シーンが融合し、それが包帯パンツをつくるきっかけになったといったところのようです!

野木氏:「でもそこからが大変でしたわ…何せパンツの知識なんてないから、どうしたらいいかわからない、でも作りたい、とりあえず「既製品を全部調べたろう!」「パクったろう!」って感じで手当たり次第にパンツを買いましたね。それこそ商店街のお店とかブランド専門店とかアルマーニのガラスケースに展示されているようなやつとか…あれは高かったなぁ(笑)」

筆者:「アルマーニの展示品とは…すごい(笑)。最終的にどれくらいパンツを買ったんですか?」

野木氏:「数百、数千…とにかく見たことのないパンツがあったら買うってスタンスでしたよ。でもね、やっぱり既製品はダメなんですよ。汗でベタベタしちゃう。そんでね、しぶしぶ親父に相談したんです。「メッシュの生地を探してきてくれ」って」

筆者:「確かにメッシュなら速乾性がありそうですし快適なパンツが作れそうですね」

野木氏:「自分もね、最初はそう思ったんですよ。でも甘かった…!メッシュはねどれもこれも合成繊維なんですよ。汗をかいたら結局ベタベタしてしまってダメなんですわ」

筆者:「メッシュもダメとなると…厳しいですね」

野木氏:「もうね、完全に諦めそうになってましたわ。そんな時に横からパッと親父がきたんです。手に包帯を持って「こんなんどうや?」って言ってきたんですよ」

筆者:「ここでついに包帯が登場するんですね!」

野木氏:「ですね。ただいきなり包帯出されてもこっちとしては「そんなんどうしたらええねん」って話なわけですよ。そんな自分の反応を見て親父がねこう言ったんです「バカやなぁ、生地から作ったらえぇやんか」ってね」

筆者:「パンツからではなく、生地から手作り…意外にその発想って出てこないですよね」

野木氏:「いや、本当にそうなんですよ。その時思い知らされましたね、「自分はまだまだ素人や」って。そこから、パンツにするにはどれくらいの生地幅がいるのかとかいろいろ考えました」

筆者:「そして生地屋さんに当たっていく、というわけですね」

野木氏:「えぇ、まぁそうなんですけど…ただね、包帯の編み機ってのはとにかくデカいんですよ。パンツを作るくらいのね、小ロットの生産にはとうてい対応できないものなんですわ。行く先々で断られまくってましたね」

筆者:「なるほど、包帯って意外と難しい素材なんですね…。でもやっぱり包帯がベストと思っている以上、変えられないですものね」

野木氏:「そうなんですよ。それでね、もう絶対に行きたくなかったトコに行くしかなかったんです」

筆者:「行きたくなかった…というと?」

野木氏:「最後の最後、行けるところは業界の中でも頑固で怖いオッチャンの会社しかなかったんですわ。親父とも良く口げんかみたいなのしてたし、頼んだら絶対に「そんなんできるかぁ!」って怒るのが目に見えてたというか…でも行くしかなかったんです」

筆者:「それは勇気がいりますね…」

野木氏:「いやぁもう本当に恐る恐るでしたわ!でもねこっちも崖っぷちやから必死!で、ひとしきり説明した後、その怖いオッチャンが私の顔をジッとみてきたんです。「あぁこりゃ怒鳴られるな」そう思ったんですけど…「オモロイやんけ!うちでやったろうやないか!」そういって結局、利益度外視でやってくれることになったんです」

筆者:「聞いているだけで緊張感が伝わりますねぇ。でも了解してくれて良かった!頑固だからこそ野木社長の心意気というかパンツへのこだわりや情熱に感じてくれたのかもしれないですね」

野木氏:「そうかもしれないです(笑)。あれだけ怖いオッチャンが“オモロイ”って言ってくれたんは本当に感動しかなかったですよ。色んなことがあったけど、これで理想のパンツが作れる、人と人との繋がりとか運命とかそんなもの感じましたわ」

筆者:「縁が生んだ包帯パンツへのリレー、素晴らしいです!」

包帯と出会って4年、それは野木社長は包帯パンツ作りにかけた時間でした。包帯とは本来使い捨てのため安い糸を使うのですが、素材にこだわり上質な綿を使用。さらに包帯生地の端を使うことにこだわり快適性をアップさせていきます。

野木氏:「正直ね、本当にみなさんに無理ばっかり言ってましたわ。パンツの折り目みたいなんが嫌だったんで「スッとしたいから生地の端を使ってくれ」だとか、乾燥させるのに「手作業でやってくれ」だとかね。たぶん業者からは「野木はうるさい!」そう思われてたでしょうね(笑)でもね、引くことなんてできるわけないんですわ。だって自分にはこれ(包帯パンツ)しかないんやから」

通常のパンツの端は穿いてると確かに折り目が…

包帯パンツは折り目がなく端がスッとしてる(特許技術とのこと)

そうした試行錯誤の末に出来上がったのがこちら

包帯パンツ納得の試作品!

野木氏:「締め付けがなくて納得いく穿き心地、走ったりなんだりして汗をかいてもすぐ乾く!スパッと快適な包帯パンツの試作品がやっとできたんです」

筆者:「これが試作品ですか!…ちょっと股上が長めなんですね?」

野木氏:「ですね。正直ね、穿き心地は最高やったんですけど、見た目は本当にブッサイクですわ!(笑)こんな見た目ですけど、スポーツの現場に持って行ったら好評でね、フットサルの代表選手とかあとサッカーのM沼選手とかにも穿いてもらって好感触でしたよ。彼なんかは今でも包帯パンツ穿いてくれてるんちゃうかな」

筆者:「すごいじゃないですか!苦節4年…ついに包帯パンツが日の目をみるわけですね!」

野木氏:「自分もそう思ってましたけどね…でも人生そう簡単には行きませんわ。ブッサイクな見た目のせいでこれまた苦労させられるんです…」

筆者:「…えぇ!また!?」

ブッサイクな包帯パンツ、でも一度穿けば忘れられないあの快適さ…最高品質の包帯パンツを売りたい!野木社長の熱い想いを叶えるべく向かった先はなんと……アパレル業界最大手のユナイテッドアローズだった!

野木氏:「このパンツが「女性にモテる」って野木さん本当にそう思いますか?」そう言われましたわ(笑)」

苦難の道はまだまだ続く!


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この記事の【後編】はこちら


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【包帯パンツ®公式ブログ】野木志郎のよっしゃ!やったる!
http://ameblo.jp/hohtai-pantsu/

フリパンライター

麹町敏郎

WEB媒体を中心にフラフラしている適当ライター。数年前から「フリパンってなんだ?」と興味を持ってたんですが、ひょんなことから中の人になっちゃった!なんてこった!
心癒される話から、キワモノ系までみなさんの心をくすぐるような記事をご提供できればと思います。

ブログはこちら:http://kohjimachi.com/

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