各メーカーから発売され、バラエティに富んだ赤ちゃんオムツ市場。
メリーズ・ムーニー・パンパースなどなど、たくさんの種類が売られている。
実は近年、このマーケットに異変が起きているようなのだ。数あるオムツの中で、花王の「メリーズ」が続々と売り切れ、入手しづらいといった状態が続いているらしい。
一体なぜだろう?その理由を探ってみた。

サラサラ快適に過ごしたい!

オムツといえばそう、われわれにとって記念すべき、「人生初めてのパンツ」である。
すっかり少子化になってしまった日本だが、子供に対する愛の深さはいつの時代も同じ、布おむつオンリーの頃から変わらない。大事な我が子に、少しでも快適なパンツ(オムツ)を。
このオムツ売り切れの理由は、より良い品を求める親たちのニーズ、そう、メイドインジャパン製品のワールドワイドな人気にあったようだ。

花王サイトを見てみると、なるほど「肌へのやさしさにこだわって30年」だそうだ。通気性良くやわらか、日本でも長く人気が続く歴史ある商品である。
ママ達愛用者のクチコミなどによると、店頭・ネットショッピングにかかわらず、メリーズが特に常時品薄状態。
その中でも、パンツタイプではなくテープタイプが圧倒的人気らしい――。

赤ちゃん1人につき、年間消費量は3千枚とも言われる毎日の必需品、オムツ。

実はマーケットで昨年2013年から、全国的に「買い占め」とも呼べる状況が起きているようなのだ。
その原因のひとつに、小売価格よりも高い値段で買い取るブローカーの存在がある。
各地の一般小売店やウェブマーケットで入手されたメリーズは、ブローカーの手を借り海を渡って中国市場へ、そして「日本製メリーズ」を求める各家庭へと運ばれてゆく。しかしここでひとつ不思議な事が。製造元の花王サイトで調べてみると、メリーズは中国始め色々な国で製造販売されているのだ。展開国は日本にはじまり、中国・香港・台湾・ベトナムほか計10カ国。
では、なぜ各国生産にもかかわらず、日本製が大人気なのだろう?

その理由は、同じメリーズでも「日本製はかぶれにくい」「漏れにくい」「吸収力がばつぐん」など、素材や使用感、赤ちゃんにとってのおしり環境=快適さ、が違うようなのだ。日本の製品という点で考えてみると、すでに食や衣類、化粧品に電化製品など、色々な国でさまざまな「日本製」が熱い支持を受けており、消費者にとって大事な「安心感」を持って購入できるものとして人気がある。日本製メリーズの他国からのニーズ、その理由は、信頼して使える日本製品の「ブランド力」そして、こだわりの「品質」にあるようだ。

リサーチした全店舗でなんらかの制限が!

やっと見つけても購入制限が……。
ここでメリーズ実態調査とばかり、実際に見てみることに。
都心かつにぎわいのある住宅街エリアの商店街・モールにて、ドラッグストア10軒をまわってみたところ、
・店頭に在庫がある店  6軒
・店頭に在庫がない店  2軒
・店頭にオムツ自体を陳列していない店  2軒
となり、最後のケースではレジにて「オムツ希望」を伝えるとやっとこさ奥から出してくれる、そんな店まであった。

店頭在庫ありのすべての店舗においても、もれなく「購入個数制限」の文字が。
「おひとりさま1点のみ」「ひと家族2点のみ」など。ある大手ドラッグストアでは、「ベビーオムツ製品はひと家族各種合わせて3点まで」と、各メーカー合わせても3つしか買えない、といった状態になっていた。

空きスペースが目立つ陳列棚

赤ちゃん応援サイト「ベビータウン」によると、新生児~ハイハイ前の時期まではテープタイプ、ハイハイ~あんよ期はハイハイ用&パンツ型がオムツ選びのパターンなのだそう。テープタイプがより品薄とされている理由は、0~2歳児前後の赤ちゃんへの「より快適なおしり環境」ニーズならではだろうか。
ちなみにJETRO調べによると、2010年時点中国でのおむつ売り上げは、パンパースが1位であった。高品質でありながら価格面で比較的安く、簡易で大きい包装スタイルも人気の理由とある。
2014年現在ではメリーズ人気が断トツとなり、おむつマーケットにも値段や使用感含め、ブランドでの流行があるようだ。

私たちそれぞれにきっと、「これじゃないと」といった暮らしの必需品があることだろう。
自分なりの熱いこだわりを叶えてくれる、商品のファンになって好んでリピートを続ける、そんなお気に入りの品。
消耗品ひとつとっても、デイリーユースのアイテムから嗜好品までさまざま。化粧品やカミソリ、ティッシュ、キッチン用品に文房具、少し考えただけでも数々のグッズ達が脳裏に浮かぶ。私自身にもこれでないと、というこだわりパンツ(ランジェリー)がある。
例えばどうだろう?ネットなどで、「○○パンツの米国産がよりもっちり&しっとり心地良いらしい!」「輸入品で割高だが上級素材で今大人気!」などなど、こんな情報を発見したらどうにも確かめてみたくなるのではないか。
一見同じ製品でも使用者にとっては大きく違う、そんなよりよいバージョンを手に入れられるのであれば、たとえ今までより高いお金を払い、入手するための時間が掛かったとしても、更なる快適さを追い求めて、きっと欲しくなってしまうことだろう――。

(参考)
花王メリーズ http://www.kao.co.jp/merries/
ベビータウン http://www.babytown.jp/
JETRO http://www.jetro.go.jp/indexj.html


フリパンライター

ヒロモリ

水都と粉モンを愛し、ヒマさえあれば商店街と緑の中へ。デニム&帽子好きでやたらと買うが、お気に入りは少ない。同じようだが飽きることのない景色を撮っては「ここはいいなあ」と言い続けている。

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