日本人の国民病ともいわれる腰痛。日本人の成人の90%が一生に一度は腰痛を経験するといわれており、日本は世界的に見ても人口当たりの腰痛持ちの人の割合が非常に多い腰痛大国でもあります。

しかも、腰痛には完全な治療法が確立しておらず、一度腰痛になっていしまうと慢性化することも少なくありません。また、医療従事者や重労働者にとっては、仕事を続けるための大きなリスクとなることもあるのが腰痛の恐ろしいところです。そんな中、なんと穿くだけで腰痛を改善してくれる「スマートデバイス」の登場が報じられました!人体力学と最新のウェアラブルテクノロジーによって生まれた、腰痛持ちにとって救世主となるアンダーウェアについてご紹介します!

こちらが、腰痛改善に役立つ着るスマートデバイスこと「スマートアンダーウェア」です。米国テネシー州にあるヴァンダービルト大学のエンジニアチームによって開発された、穿くだけで腰痛に効くアンダーウェアです。機械工学の助教授でこのプロジェクトの主任研究者であるKarl Zelikが、まだ小さい息子を何度も持ち上げる度に腰痛に悩まされた経験から、このスマートアンダーウェアの必要性に思い至ったのだそうです。「必要は発明の母」という言葉を地で行くプロジェクトというわけですね!

スマートアンダーウェアはナイロンキャンバスやライクラ、ポリエステルなどの材料で作られた2つの織物セクションで構成されているのが特徴です。背中から胸部にかけてと臀部の2箇所に装着し、背中のゴムストラップによってセクションがつながっていてます。スマートフォンアプリを操作してゴムストラップを稼動させする仕組みとなっています。

マートアンダーウェアをアプリで操作することによりストラップが動き、腰の動きをサポートしてくれます。特に、重たいものを持ち上げるときなどは、腰にかかる圧力がストラップに分散するため、腰への負担を軽減することができるという仕組み。8人の被験者に、30~90度の腰の傾きで重いものを持ち上げる実験を行って調べた結果、なんと15~45%の筋肉活動を減少させるという結果が出たのだそうです。つまり、このスマートアンダーウェアを着用するだけで、日々の生活の中での腰にかかる負担を和らげ、腰痛の症状改善が期待できるというわけです。

ちなみに、こちらのスマートアンダーウェアは腰痛の治療というよりも、背中から腰の筋肉へのストレスおよび疲労の軽減を主眼としているそう。腰痛予防には大変効果的といえそうですね。長時間の立ち仕事や腰を屈めたりすることの多い職場では、こんなスマートアンダーウェアがあれば腰への不安もなくなりそうです!

ちなみに、日本でもこのようなウェアラブルデバイスは続々と開発されています。こちらは東京理科大・小林宏教授によって開発され、2013年から法人向け販売が開始されている「マッスルスーツ」。使用者の意思で動かす外骨格型のウェアラブルロボットとなっています。リュックサックのように背負って装着し、人口筋肉を動力源として人間の動きをサポートしてくれるものとなっています。

非常に画期的かつ、世界中の腰痛持ちの人に対して、強い味方となってくれそうなスマートアンダーウェア。現段階ではまだかなりメカニックな見た目とかさばる構造で、インナーウェアとして着ることは難しそうなのが実情ですね。

とはいえ、スマートフォンで簡単に操作でき、必要なとき以外はすぐにオフできるという手軽さは最新技術の賜物。さらに、着用するだけで腰痛を改善できるというのは、腰痛持ちの人にとっては夢のようなお話だといえます。今後さらに進化を遂げ、いずれ本当の下着感覚で着用できるウェアラブルデバイスへと洗練されていくことを期待したいですね!

フリパンライター

しゅりとまむ

現在、小学2年生から幼稚園年少まで、3人の育児をしながらライターをしています。
末っ子はオムツ離れの真っ最中!実体験をもとにコラムを書いているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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