パンツのせいで中国人とアメリカ人がケンカをしていると聞いたら、フリパン読者の皆さまは信じますか? 実は、そんなウソのようなことがアメリカで起こっているのです。

騒ぎの原因になっているのは、中国の伝統的なベビー用パンツ『開襠褌(カイタンク)』。股のところが裂けていて赤ちゃんはお尻丸出しになり、いつでもどこでもトイレができるスグレモノです。ズボンは穿かせません。フリパンでも『世界のパパママはどんなトイレトレーニングをしているの? -世界のオムツばなれ事情 中国編-』の記事でご紹介しました。

中国の地方部の道ばたでは、今でも赤ちゃんはお尻割れパンツ姿でトイレし放題という、フリーダムなライフスタイルを謳歌しています。

どこでもトイレができちゃう中国伝統のパンツ
出典:chinaSMACK chinasmack.com

問題は、中国系の女性が子供にアメリカで同じことをさせちゃったということ。中国メディア斉魯網の報道によれば、その女性がロサンゼルスのモントレーパーク市でお尻丸出し赤ちゃんを散歩させていたところ、目撃した住民が通報して警察が駆けつけたというのです。

ここからは筆者の想像ですが……当時のやり取りはこんな感じだったと想定されます。

住民:お、お尻を隠しなさい! そ、そ、そういうのは人に見せるものじゃありませんし、児童虐待ですよ!

中国系女性:赤ちゃんのお尻が丸見えなのは常識よ。なにがおかしいのかしら?

住民:えっ……???

中国系女性:赤ちゃんのお尻は丸見えにすべきなのよ! ちっともおかしくないわ!

スマホを取り出す住民:(この人おかしい……!)

駆けつけたポリス:どうして赤ちゃんのパンツからお尻を丸見えにするのかね?

中国系女性:それが赤ちゃんのためだからよ! 丸見えは愛なのよ!?

ポリス:えっ……???

あくまで想像ですが、こういう案配で全員がクエスチョンマークだらけだったことでしょう。異文化交流って難しいですね。

今回の事件を報じる海外ソースを探してみると、以下のようなコメントが見られました。

モントレーパーク警察、デイブ・エリオット巡査部長
「親御さんが『中国の習慣だから』と言ったら、『こっちのルールに従ってください』とお願いします」

カリフォルニア寺院保安官事務所、アン・ディヴェイン巡査部長
「子供が道でウンコしたら親に掃除させます。犬のフンは飼い主が持って帰るものですし」

アルカディア警察、ウォーレン・ヴォーン巡査部長
「まず両親の精神状態を確かめますね。ヤバいようでしたら子供を施設に入れます」

中国のお尻丸見えパンツを知らない警官も結構いるようで、そういう人には理解しがたいものに見えるようです。まあそれはそうですよね。日本でなんの予備知識もなしにお尻丸見えパンツを目撃したら、思わず二度見するレベルの衝撃体験ですものね。

この事件がニュースになっちゃったもんだから、もう大変。中国のネットユーザーたちが一斉にぶち切れたんです。その反応がこちら。

「これはアジア人に対する深刻な差別である!」

「酷い人種差別ですわ! もし道端でウンコをしたのが白人だったら、白人はこう言うはずですもの。『道端でのウンコの自由を侵害してはいけない!』って」

「我が望みは、我が国が世界を征服できるよう貢献し、あらゆる子供が尻丸見えパンツを穿ける世界を作ることである」

「白人は裸でそこらを走り回ってるのに、アジア人の赤ちゃんは小さなお尻を見せることさえ許されない! 論理が破綻している!!」

そして、英語圏の人たちも憤慨。

「ここは中国じゃねえんだよ。アメリカなんだよ。順応できないなら出てけ」

「犬でも飼ったらよろしいんじゃありませんの? 少なくとも、犬は自分のピーを隠していますわ」

「赤ちゃんに興奮する変態が寄ってきたらどうするんだ」

「犬より酷い野蛮人ですね……」

もう、意見が真っ向から激突。文化の違いは怖いです。でも、お尻やウンコの話でここまで盛り上がれる(ケンカできる)のって、平和な感じもしますよね。

世界の行く末を真剣に案じる筆者は、この争いを黙って見ていられませんでした。なので5分かけて解決策を考えました。

中国人は「子供にお尻丸見えパンツを穿かせるのは当然の習慣」。アメリカ人は「子供のお尻を見たくないし道でウンコを踏みたくない」。この二つの願いを叶える方法です。

つまり、ご両親が大きなお椀を二つ持ち歩けばいいのです! それを使って子供のお尻を隠しながら歩く。子供が道ばたでのびのびとトイレをしたくなったときは、ご両親が一つのお椀で子供のお尻を隠しつつ、もう一つのお椀で優しく受け止める。両親の包容力を身をもって示す。これが優しさではないでしょうか。他の民族への思いやり、そして子供への愛。そのすべてを兼ね備えた画期的な解決策ではないでしょうか。


フリパンライター

sagami

さまよう記事ライター。笑えるモノや変なモノが好き。やりたいことが多すぎて時間が足りない。まずは不死の吸血鬼になるのが目標。

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