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世界のパパママはどんなトイレトレーニングをしているの? -世界のオムツばなれ事情 フランス編-

オムラボ読者の皆さまこんにちは。これまで、中国の「お尻丸出しパンツ」やアメリカでの「オムツなし育児」などオムツばなれに関する様々な世界の事情、文化をお伝えしてきましたが、今回の舞台はヨーロッパ、フランスです。

フランスと聞くと、あなたはどんな育児方法をイメージするでしょうか?
実はフランスではパパ&ママが他の国よりもかなり必死にトイレトレーニングに取り組むのだとか。その理由とは一体どこにあるのでしょうか?

今日はフランス人男性と結婚し、パリ近郊に在住すること6年のOさんに色々と話を伺ってきました!

フランスではパンツタイプよりもテープタイプのオムツが主流!

Oさんは、フランス人男性と結婚し、現在パリ近郊に住んで6年となるママさん。4歳半と1歳半になる2人の女の子を出産し、エンジニアとして働く旦那さんとともにフランスでバリバリ子育てをしています。


まずは、今のお二人の娘さんのトイレトレーニングの段階をお教え下さい!

Oさん:「長女はもうオムツばなれ完了、次女はまだこれからですよ。」

じゃあ下の娘さんはまだオムツしているんですねー。フランスのオムツって、ぶっちゃけたところ日本と違いますか?アメリカだと日本のオムツの方がいいという話を聞いたのですが。

Oさん:「いきなり微妙なところを突いてきましたね…(笑)」

えっ、微妙ってどこら辺が微妙なのですか???

Oさん:「フランスのオムツって、バラエティーはそこそこあるんだけど、日本ほど種類が豊富じゃないんです。近くにあるスーパーに売っているのは「パンパース」か、スーパーのブランドがメイン。新生児とか小さい子向けならBIOマークのオムツもあるんですけどサイズが大きくなると選択肢が必然的に少なくなるんですよ。」

へぇー。なんか、フランスのベビー服とかベビーカーって種類もデザインも豊富なイメージだったんですけど、オムツに関しては例外なんですか?

Oさん:「ちょっと距離が離れた大型スーパーなら色々バラエティがあるんですが、私が住んでいる街は小さい街でスーパーが2つ。個人的にはこのスーパーがつぶれちゃ困るからなるべく自分の住む街のスーパーで買い物しているようにしてるんです。」

おっ、フランスではあのAmazonも個人経営の小さな書店を守るためにAmazon上で販売する本の値段を規制しているといいますが、個人個人にもそういう「お店を守る」って考えが日常に浸透してるんですね。さすがフランス!

Oさん:「オムツって、フランスでは結構な値段がするからそれだけ売り上げにも貢献できるかなーと。だから基本はあれこれ選ばず、近くのスーパーで「パンパース」メインです。」

フランスと日本それぞれのAmazonにて同メーカーが出している
同じくらいのサイズ・タイプのオムツの値段を比較。
青枠がフランス、オレンジ枠が日本です。
オムツ1枚あたりの値段は日本が25円だったのに比べて
フランスでは35円(0.26ユーロ)と確かに割高!

スーパーのブランドを使わない理由は?

Oさん:「うーん、スーパーのブランドは安いけど品質が今ひとつなんですよね。だから、特に新生児の子に使うときは肌のことも考えるとパンパースにするしかないというか…。」

なるほどー。オムツの形とか、機能に違いって何かありますか?

Oさん:「あ、それは結構違うかも。フランスって基本家の中でも靴を履く土足文化。だからパンツタイプのオムツだとオムツ替えするときにいちいち靴を脱がせなくちゃいけない。これって、結構めんどくさいんですよー。だからテープタイプのオムツが多いかな。」

乗り越えなければいけない壁…

すっかりフランスで売っているオムツの話に花が咲いてしまいましたが、今日の本題、オムツばなれについて聞いていこうと思います。

フランスのオムツばなれは3歳までに完了することが多いって聞くのですが、何か理由はあるのですか?

Oさん:「親はオムツばなれ、結構真剣ですよ。フランスの場合、学校が3歳になる年の9月から始まります。その学校に入る条件が、“オムツばなれが完了していること”なんです。オムツばなれしていないと学校にも入れないし、入れない場合にベビーシッターを頼むのも結構お金がかかる。だからオムツばなれに必死にならざるを得ないんですよね。」

えー、オムツをしていると学校にも入れないんですか!それって親としては必死にならざるを得ないですよね。個人的なイメージでは “オムツばなれだって人それぞれでいいじゃない” って考える人が多そうだなあと思っていたんですが、そうではなかったんですね。

ちなみに、オムラボはパパ読者が多いので伺いますが、パパもトイレトレーニングに協力していますか?

Oさん:「妻と同じ事をやるので協力とかいう問題ではないような気がしますが…。 トレーニングの時期は(義実家も含め)家族で一緒にやりますよ。子どもは夫婦が共同で作った宝物ですから、子育ても共同でするのが普通。パパが仕事の関係で参加できる時間が少ないというのはあくまでも時間の問題だと思うんです。」

確かに、その通りですよねー。真っすぐと自身の考えをスパっと話すOさんの人柄、話を聞くだけでステキさが伝わってきます。

学校制度の事情でオムツばなれ事情にも特徴があるフランス。
オムツばなれはどうやら、子どもにとってもパパ&ママにとっても新しい世界に一歩踏み出すための、乗り越えなければいけない壁として大きく立ちはだかっているようでした。

一方、他のヨーロッパでは…?

Flickr:Photo by Tom & Katrien

Oさんの話を聞いていると、どうやら各国の教育制度や文化が子どものオムツばなれの様子に影響を与えているような気がしてきたところで、他のヨーロッパでのオムツばなれについてもちょっと調べてみました。

例えば夏が短く、冬も防寒着を半端なく着込むノルウェーなどの北欧では、トイレトレーニングのチャンスは夏場のみ。1年に1度きり。だから「●歳になってもオムツなんて恥ずかしい!」「●歳にはオムツが取れていないといけない!」というような脅迫観念にかられることなく、パパ&ママたちものんびりとトイレトレーニングをしている模様。

結論!オムツばなれは子どもが最初に直面する大人の世界だった?!

今回、中国・アメリカ・フランスと現地に暮らす人の声を聞きながら世界のオムツばなれ事情を探ってきました。大手オムツメーカーの海外展開により、オムツ自体の差はそれほど大きくないと感じられる一方で、オムツばなれを取り巻く大人の思惑は多種多様…。

我が子の成長を見守る親からしたら、オムツばなれは「大人に近づくこと」として大変ながらも微笑ましい一つのステージ。でも、言い方を変えれば子どもがこれから生きる“社会”というものの都合に生き方を合わせる最初の局面とも言えるのかも。

その表れとして、中国でもアメリカでも日本でも、オムツばなれの年齢が社会システムの変化に合わせて変わってきているのです。

トイレトレーニングで一番大変な思いをしているのは、慣れない “社会” のルールやしきたりに合わせることをはじめて経験する子どもたちなのかもしれません。

気がついたらレールに敷かれた生き方を外れてしまった筆者からすれば、そんな子ども達の “社会のレールに乗るため” の一歩であるオムツばなれは、とても健気で涙ぐましい出来事のように思えてなりません。

大人になるための一歩としてオムツから卒業しても、いずれまたおじいちゃん・おばあちゃんになればオムツと再会する日が来るかもしれません。
その日まで「短いオムツとの蜜月を楽しむんだ!」というくらいの気構えでゆるーく、あたたかーい気持ちで子どものオムツばなれと付き合っていこうではありませんか。

頑張れ、ちびっ子!社会に負けるな!
頑張れ、パパママ!気楽にいこうぜ!

という言葉で世界のオムツばなれ事情シリーズ、一旦幕を下ろさせていただこうかと思います。
ここまでシリーズで読んできてくださった皆様、取材にご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました。

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