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実験「小便小僧と巨大オムツ」~吸水性ポリマーはどれくらいの水を吸うのか巨大オムツを作って試してみた~(NHK大科学実験より)
おもしろ科学実験でおなじみのNHK Eテレの「大化学実験」。
先日、この番組で「小便小僧と巨大オムツ」というタイトルの実験が行われました。紙オムツの吸水材として使用されている「吸水ポリマー」は実際にどれくらいの水を吸収するのか調べる…というものです。
最大で自重の1000倍の水を吸収するといわれる吸水ポリマー。番組では、1キログラムの吸水ポリマーで巨大オムツを作り、本当に1トンの水を吸収するのかという大実験を行いました。
綿状のパルプも混じっています。
実験レンジャーたちが作ったのは、直径2mの巨大オムツ。大量の紙オムツから取り出したポリマーとティッシュペーパーを使いました。そこへ小便小僧たちがどんどんおしっこをしていきます。
さて、実験の結果は?
吸水ポリマーは高分子吸収ポリマーとも呼ばれています。正式名称は「高吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer、略称:SAP)」といい、白っぽい粉状のものです。
吸水ポリマーは吸収した水分をジェル状に固める機能を持っています。また、保水性も高く、いったん吸収した水分は多少圧力を加えても放出しません。
実験でも、水を吸ったポリマーがどんどんジェル状になっていき、巨大オムツは直径2mのジェルの池のようになりました。
結果として、10キログラムのポリマーが1トンの水を吸いました。1トンといえば、1000キログラムですから、100倍の水を吸ったことに。
吸水ポリマーの吸収力、すごいですね。
吸水ポリマーは1980年代から紙オムツに使われるようになり、それ以降、紙オムツは画期的に薄く軽くなりました。
実際には、紙オムツの吸収材として使われているのはポリマーだけではありません。紙の原料である木材パルプも使われています。
くだいて綿状にした木材パルプでポリマーを包んだものがオムツの吸水材です。さらに、それを防水材、表面材で包んだものが、おおまかな紙オムツの構造です。
直接肌に触れる表面材には通気性と肌触りのよい不織布が使われています。
不織布は通常の布より水を吸いにくいので、おしっこをすばやく吸収材まで通します。次に、おしっこはポリマーに吸収されジェル状に固められるのです。
吸水ポリマーが使われている赤ちゃん用のオムツは、500ccくらいの水分をゆうゆう吸いとります。
生後半年から1歳くらいの赤ちゃんの1回のおしっこの量は50〜180ccといわれています。単純に計算すると、1枚のオムツで3回分のおしっこを吸収できるのです。
また、吸収されてジェル状になったおしっこはしみ出しにくくなっています。紙オムツは、赤ちゃんの体にフィットし、さらに横もれ防止などの工夫がされています。
非常に便利なものですね。
でも、水分をジェル状に固めるということは…。
赤ちゃんにとって、おしっこをしたオムツをつけているのは、おしっこの量と同じ重さのゼリーを体にくっつけているようなもの。
想像してみると、決して気持ちのいいものではありません。
現在の紙オムツは通気性も良く作られているのですが、それはおしっこをする前のこと。紙オムツの表面材は水を通さず水蒸気を逃すしくみになっていますが、おしっこをした後の紙オムツは、中にゼリーが入っているのと同じ。
どうしてもムレやすくなります。
この状態が続くのは、赤ちゃんのデリケートなお肌にとってはよくありません。
紙オムツを使う場合、おしっこが出たら、そのつど、なるべく早めに取り替えてあげることが大切なのです。便利なものだからこそ、赤ちゃんにとって快適な使い方をしてあげましょう。
今、子育てされている方はもちろん、これからお父さん・お母さんになる予定の方も気に留めておいてくださいね。
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